2010年05月21日

マブイグミをやってみた。

よーかいには、ユタ的素質があるそうです。


以前、宮古島に行ったときに、沖縄で一番のユタ(宮古の言葉では「カンカカリャー」)の根間ツル子さんに直接お会いする機会があって、じかにお墨付きをもらったくらいなのです。

ちなみに、根間さんはNHKスペシャルで脳の働きとかまで徹底的に調べられたこともあるほどの人です。
よーかいのことも、よーかいがモノゴコロ付く前に亡くなった祖父のことなども含めて、百発百中で当てられました。
心の中をすべて見られているようでしたが、それはまったく不快な感覚ではなく、とても厳かな面会でした。


でも、
ユタ的素質って、いったい何さね???( ̄ω ̄;)



まあ、いわゆる「霊感」と呼ばれるものは非常に強いのは事実です。
実際、これまで数限りないほど不思議な(人によっては「怖い」といわれるような)体験をしてきました。

初めての場所で、草木で隠れているウタキの位置がわかったり、変死者が放置されていたという場所をピンポイントで当てたこともあります。
初めて訪れた祖父の墓は山全体に1万くらい墓があるんじゃないだろうかというほどの墓地群でしたが、ものの10分もせずに、迷わずに探り当てることもできました。
他にも、まあいろいろと。

そういった感覚はいろいろ実際にあるようです。



けれども、沖縄でユタの役目といったら、やはり拝み(鎮魂)と、なんといってもマブイグミでしょう!ヾ(。`Д´。)ノ

それができなくて、ユタ初級編をクリアしたとはいえません!o( ̄へ ̄*)むん



マブイグミは「魂込め」のことです。
沖縄の言葉で、魂のことをマブイというのです。
そして、沖縄の母音は「aiuiu」なので、「マブイ込め」の「込め」は「クミ」と発音されます。
それが少し訛ったのか、「マブイグミ」と言うのです。


さて、なぜ、そしていかなるときにマブイを込める必要があるというのでしょう?


それは、沖縄では人は頻繁にマブイを落とすからなのです。


マブイ(=魂)にはシニマブイとイキマブイがあります。
シニマブイは死者の霊なのでわかりやすいのですが、通常「マブイグミ」を行うのは、生者の魂、つまりイキマブイに対して行います。


マブイを落としても、人はすぐには死にません。
けれども、落として長時間そのままにしていると時には死に至るともいいます。
なので、今でも沖縄の多くの地域では、マブイは落としたらすぐに拾いなさいと親から子へ教えられます。

マブイは、びっくりしたことがあったり、ショックなことがあると沖縄では簡単に落ちてしまうのです。
そうなると、本人は気付かなくても、とてもぼんやりした状態になり、生気がなくなります。

マブイを落として長時間経つと、マブイは本体とは別の意志をもち、自由に動き回るようになるといいます。
そうなると、簡単にはマブイをもとの体内に戻すことはできなくなります。
また、落とした場所を特定できないときもあります。

このときが、ユタの出番です。

ユタは、落とした場所を特定します。
どうしても特定できない場合には、裏技で便所のカミサマの力を借ります。
実は、沖縄のヤオヨロズのカミサマの中では、便所のカミサマは最強の力を持つのです(本当)。

そしてマブイを見付けたら、落とした本人をその場所に連れて行き、本人自身が胸に手をあてて、
「マブヤー、マブヤー」
とちょっと大きめの声で叫ぶのです。
すると、マブイは元の持ち主に戻ってきます。


このあたりは、いくつか流儀の違いがあって、
『マブヤー マブヤー ウーティキミソーリ』 (魂よ、私を追ってきてください)という意味の呪文を3回唱えるとも言います。
また、塩や米、泡盛などを用意して、何事かの呪文のような祝詞を唱えるという流儀のユタさんもいらっしゃるようです。

でも、なによりも大事なのはマブイの落とし場所を特定することと、そこで「マブヤー、マブヤー」と落とした本人が唱えることです。



さて、実はゴールデンウィーク中に、マブイグミを行う機会がありました。
(これが内地なら「は?なに言ってんの?!」と狂人扱いされて終わりでしょうが、そういうことも日常の一風景的にあるのが沖縄なのです。)


落とし主は父でした。
もちろん、本人は落としたことに気付いたわけではありません。

でも、本人が近くにいてもまったく存在感がなく、むしろ台所の方の別の場所から父の存在を感じることが多々あったのです。
本人はガンの宣告を受けて落ち込んでいたこともあったのでしょうが、いつになくぼんやりして、顔にも生気がありませんでした。
あの活動的な父が、何時間も呆けたようにテレビを付けてぼんやりしているなんて、これまでになかったことでした。

そして、台所のあたりからのナニモノかの存在感は日に日に大きくなっていきました
しかも、それはどう見ても父と同じ気配なのです。

ガタガタと音がすることもしょっちゅうでしたし、よーかいがシャワーを浴びて風呂場から出た後、父に声をかけたら
「うん。」
というはっきりとした返事が返ってきたので、てっきり家にいるものだと思っていたら、父は近所のスーパーに外出していた!なんてことまでありました。

マブイは、どうやら本体を離れて日に日にその力と行動範囲やら力やらを急速に付けていっているようなのでした。


これはヤバイ!
とよーかいは直感的に感じました。

このままでは、きっとガンの手術もヤバイのではないだろうかと。
父は、おそらくガンの告知の後、家でマブイを落としたのでしょう。

そして、よーかいには、家の台所のどのあたりにマブイが落ちているか、その気配がわかってしまったのです。
(これは非常に感覚的なものなので説明するのは難しいのですが、とにかくわかってしまったのです。)


そこで、あるときマブイが落ちていると思われる場所に父を呼びました。
「説明が難しいけど、マブイが落ちている可能性があるから、胸に手を当てて、ちょっと大きな声で、マブヤー、マブヤーって叫んでみて」

もちろん父は何もわけがわからなかったでしょう。
初めは釈然としない表情で、小声で「マブヤー、マブヤー?」と言いました。

よーかいは、
「そんなんじゃダメだよ。
 もっとちゃんとした声で、マブイを呼ぶ感じで言ってみて」
と注文を付けました。


「マブヤー、マブヤー!」
今度はテナーとバリトンの中間くらいの響き渡る声で父が叫びました。



そのときです!


初めの「マブヤー」を唱えた瞬間でした。
占めきった台所ですから、風が入る隙間はありません。
父もよーかいも動いていないのですから、振動もありません。


ですが、父の真横にあった、タオルやふきんなどをかけるハンガー(そのときはなにも吊されていませんでした)が、何かに引きずられるように、ずりっと90度真下に下がったのです。
支えの吸着力が弱まってそこから落ちるのとは違い、場所は一切変わらないまま、
何者かに無理矢理力を加えられたように90度回転したのです!

それだけではありません。

よーかいはそのハンガーと父の間の狭い隙間を何かがぐわんと素早く大きく動いたの気配をはっきりと感じました。
それは右腕に一瞬触れました。
触れた右腕は、その刹那総毛立ち、鳥肌が腕全体に立ちました。

その動いた「何か」は、父の中へと入っていったようでした。



実際にマブイグミを行った本人のほとんどが、その後も自覚症状がないように、父にももちろんマブイが戻ってきた自覚症状はありません。
しかし、そのマブイグミは確実に成功した感覚がよーかいにははっきりとありました。

事実、それから父の顔には生気が戻ってきたようでしたし、ぼんやりする機会は目に見えて減りました。


この時、よーかいはほぼ確信しました。
「この先の父のガンの手術は難しいものかもしれないけれど、絶対に成功する」
と。


そして、ほとんど奇跡のような確率でしたが、その手術は成功しました。



よーかい、ついにマブイグミに成功せり。



大人の階段上るシンデレラのように、
確実にユタへの階段を上っているよーかいなのでした(; ̄∀ ̄A
posted by よーかい at 01:02 | 沖縄 ☁ | Comment(7) | よーかい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ホテルハイビスカスで子供が魂を落とした際に拾っていましたね?沖縄独特の風習で有り実在しているんですね?何回も沖縄に行き!暮らしもしましたが!ユタと出会った事が有りません!縁が無いのでしょうね(爆)
Posted by ハヤシコウイチ at 2010年05月22日 11:56
>ハヤシコウイチさん

コメントどうもありがとうございます(o^∇^o)ノ


>ホテルハイビスカスで子供が魂を落とした際に拾っていましたね?

ありましたねぇ。

また、池上永一さんの小説の「風車祭(カジマヤー)」でも、マブイを落とすことと、マブイグミをすることが重要なシーンになっていますよ。


>沖縄独特の風習で有り実在しているんですね?

ええ。
ちゃんと実在しています。

那覇あたりではどうかわかりませんが、少なくとも糸満あたりでは、ごくフツーにマブイを落としたり拾ったりということをして今でも過ごしているそうです。(これは糸満出身の年下の友人から聞きました。)


>ユタと出会った事が有りません!縁が無いのでしょうね(爆)

仲村清司さんの新刊「本当は怖い沖縄」という本、中身は読んでいなのですが(爆)、オビには
『沖縄にはユタが数千人もいる!』
と書かれていました。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%AF%E6%80%96%E3%81%84%E6%B2%96%E7%B8%84-%E4%BB%B2%E6%9D%91-%E6%B8%85%E5%8F%B8/dp/4103243414/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1274546575&sr=8-1

実際、ユタ専門でやっている人だけでなく、フツーの主婦がユタの力を持っていたりすることや兼業している人も多いようですし、半分くらいはインチキもあるでしょう。
(それでも、「話半分」に見積もっても2500人以上ですから、たいした数字です。)

また、こないだ329号線を原チャリで走っていたら、中城だったか西原あたりのマンションの一室に、
『拝み、人生相談  ○○号室』
と大きく書かれた看板がありました。

これも、間違いなくユタさんですね〜。
あと、ユタさん情報は、基本的に横のつながりが大きいようです。

看板なんて出していなくても、地域の人はみんな知っている……ということが多いようです。


沖縄だけでなく、台湾あたりでも、目に見えない魔物やヤオヨロズの神々や霊と共存して生活するのが普通の状態だといいます。
もしかすると、西洋合理主義的な見方をしている地域(日本の内地を含む)の方が、不自然で、“変”なのかもしれませんね(笑)。
Posted by よーかい at 2010年05月23日 01:50
よーかいさん初めまして、恵美です。 
私は今日マブイグミをする予定です(^-^) 
私には霊感はないので、目に見えない方と会話が出来るユタにお願いをしました。
原因は、最近背中から両腕にかけて痛みしびれ苦しさが一瞬にのしかかって来ました。 
私方のご先祖様からの知らせ事だったようです 
声やラップ音などは、聞いたりしますが今回の事は初めてだったのでビックリして、マブイウチしたんだと思います。 
不安ですが、無事に体内へ戻ってくれると嬉しいです(^-^) 
 
 
Posted by 恵美です。 at 2013年10月21日 11:11
よーかいさん、はじめまして。
先月9月22日私の二男が、他県似て高架橋から8m下へ転落する事故にあってしまいました。
彼は、メンタルな面で落ち込んでいたためお酒を飲みふらふらと歩いていたそうです。歩道橋の手すりは、とても低くて彼の股程の高さしかありませんでした。発見された時には意識は、しっかりしていたらしいのですが、状況は一切覚えていなかったらしいです。ところが喉が渇いたと水を下さいと、しきりに言っていたそうです。私は、連絡を受けて3日後に彼のところへ行き入院、手術の手続きやら担当医の説明を聞きに行きました。命に別状はなく車いすもいらないくらいに回復はできるとの説明を受けひと安心しました。その際現場の話を聞いたのですが、自殺、転落、戦時中の人骨などいわく付きの場所とのことでした、本人が動けないので近直私が、マブイ汲みに行こうと思っています。が、ある程度おばーから方法は、聞いたのですが、このような場所でのマブイ汲み 注意することがあれば、教えてくださいませんか?よろしくお願いします。
Posted by エイショウ at 2014年10月14日 08:42
はじめまして。
昨日 交通事故をおこしてしまい、沖縄の知人から マブヤーを拾いに行かないといけないよーと言われ、私は移住者なので 意味がわからず色々調べていてら、こちらに辿り着きました。
移住者で一人暮らしで沖縄に知人も少ないとゆうのもあり、今後どのようにすればいいのかご指導いただければと思い書き込みさせていただきました。
宜しくお願いします。
Posted by まきこ at 2016年04月04日 11:19
初めまして!
私も沖縄の根間ツル子さんにお会いしたいのですが。。
本当良かったらご連絡先など教えていただけると助かります。
数年前からお会いしたいと思ってました。。
Posted by み〜 at 2016年08月14日 16:29
現在、よーかい氏とはこちらには参加しておりません。
Twitterのyoukai07へご連絡ください。
Posted by 管理人 at 2016年08月14日 16:56
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