2009年07月05日

とくべつな日。

日本とアメリカでは時差が十数時間あります。

これを書いている現在、アメリカでは7月4日の午前中なのです。

アメリカの独立宣言が出されたのが1776年7月4日。
それにより、7月4日は「アメリカ独立記念日」として、毎年盛大なお祭りが行われるそうです。

例えば、独立記念日には打ち上げ花火が恒例になっているそうです。
これは1777年以来(つまり、独立宣言の翌年から!)の伝統行事なのだとか。



また、アメリカ国内では乗用車などの高額な耐久消費財も含めて多くの店舗が特別セールを実施するそうです。
沖縄のユンヂチみたいにお墓もセールするのでしょうか?


独立記念日の曲と言えば、Chicago(シカゴ)の『Sataday in the park』がとても有名です。
7月4日がちょうど土曜日に当たったときの人々の楽しそうな様子を描いた歌です。
一時期、このバンドはバラードばかりになってしまいましたが、個人的には『Sataday in the park』など初期のブラスロックの頃が一番楽しい音楽を作っていたように思います。

奇しくも今年は曲と同じ土曜日が7月4日に当たります。




さて、日本人でもアメリカの「7月4日」の意味は知っています。


では、「6月23日」のことを知っている内地の人はどれだけいるのでしょうか?

日本国内の「記念日」なのですよ?
沖縄の人は誰もが知っていますが、内地の人はほとんど知らない日です。

ちなみに、この日沖縄は学校も職場も基本的にお休みになります。

このことを内地の人に話すと「えー!なんで?いいなぁ…」という無邪気な反応がほとんどです。
逆にそれを沖縄のひとに伝えると、
「なんでこの日を知らないわけ?!」
と衝撃と呆れと、若干のいらだちをもって受け止められます。


そう、6月23日は、沖縄戦の組織的戦闘が終結した日と言われています。

より正確にいえば、1945年6月23日(6月22日説も)それまで沖縄を支配していた日本軍の牛島中将が「あとは勝手にやれ」と自害したために、ようやく沖縄の人たちはアメリカに降伏しても日本軍に撃ち殺されることがなくなった日です。

一方で、司令部が壊滅してもそれを知らされなかった兵士たちが抵抗を続けたため、沖縄の終戦記念日(より正確に言えば「敗戦記念日」ですね)は8月15日ではありません。


沖縄の「終戦日」は9月7日なのです。




ともかくも、沖縄の組織的戦闘が終了した6月23日を、

『大戦において多くの尊い生命、財産及び文化的遺産を失つた冷厳な歴史的事実にかんがみ、これを厳粛に受けとめ、戦争による惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰めるため』

沖縄県は「慰霊の日」と定めたのです。



(写真は、今年の慰霊の日前夜祭で舞われた踊りです。)


それからすでに64年。

けれども、まだ毎月ざっくざっくと掘り起こされる不発弾。

『沖縄戦後の1946年以降、不発弾が原因とみられる爆発事故は1087件発生し、死傷者は1991人、うち死亡者は710人(負傷者1281人)に上る』
(2009年06月17日 沖縄タイムス「不発弾で死亡 戦後710人/事故1087件 負傷1281人」)

上記の数字はあくまで「事故」という惨禍が発生した場合「のみ」の件数です。
実際、那覇市だけ見ても、今年2009年に入ってもほぼ毎月不発弾処理が行われています。

2009年6月30日処理(真嘉比古島区画整理地内)
2009年5月31日処理(浦添市経塚) ※終了しました
2009年5月23日処理(真嘉比古島区画整理地内) ※終了しました
2009年4月15日処理(那覇港湾内) ※終了しました
2009年3月13日処理済(首里久場川町2丁目18番:久場川市営住宅建替工事現場) ※終了しました
2009年3月1日処理済(首里平良町2丁目) ※終了しました
2009年2月8日処理済(牧志1丁目緑ヶ丘公園内) ※終了しました
2009年2月1日処理済(首里山川町3丁目:アパート新築現場) ※終了しました

(「那覇市ホームページ」より)


戦争の遺骨だって、そこかしこにあります。


『「遺骨収集を雇用支援に」。
NPO連絡協議会が緊急雇用創出事業による遺骨収集を要望している那覇市真嘉比の区画整理地区を、翁長雄志市長が19日視察した。』

(2009年06月23日 沖縄タイムス「翁長市長、遺骨収集を視察 雇用創出に向け」)


ちなみに、「雇用創出へ」というのは、それほど沖縄に仕事がなく、失業者があふれていることに起因します。
また、那覇市真嘉比というのは、今をときめく那覇市新都心「おもろまち」の駅前です。


大きな地図で見る


かくいうよーかいも、沖縄のことが好きでなかったら、ここまで積極的に知ろうとは思わなかったでしょう。
大学生までは、内地では「ごく普通の」知らない側の人間でした。

この断絶。




いろんな思いは次から次にあふれてきますが、まずは「慰霊の日」というものが沖縄にはあるということ、そして沖縄の「終戦記念日」は8月15日ではないということだけ、このブログでは伝えたいと思います。



そこからなにを感じるかは、読む人におまかせします。

※おまけ:サザンオールスターズ「平和の琉歌」
posted by よーかい at 01:20| 沖縄 晴れ| Comment(1) | よーかい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分で自分の記事にコメントするのもなんだか「痛いひと」みたいですが(笑)、ほかに書くところがないのでひとりごとを…。


今日(正確には日付的に昨日)、よーかいのブログに藤木勇人さんが訪れていました…!煤i ̄□ ̄;)ハウッ


ああ、驚いた。
ちむどんどんですってばさ。
Posted by よーかい at 2009年07月08日 02:15
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